2016年12月6日火曜日

My favorites 刑事・法廷ドラマ大好き人間

 TV番組で私が一番好きなのは、洋ドラ、それも刑事・捜査・法廷ドラマである。
 FOXのLaw&Orderシリーズはその代表だろう。かつてネイビー・ファイルも好きだったし、ボストン・リーガル、アリー・マイ・ラブ、ホワイト・カラー、NCISは今もシーズン14までシリーズが続いている。

 それは多分、推理小説が大好きだった母の影響だと思う。我が家にテレビがお目見えしたのは私が小学生のころだったが、番組表からお気に入りの推理・犯罪捜査系のドラマを選び出しては母と一緒に観て、結末を競って予測したものだ。
 中学生の頃は「サンセット77」「バット・マスターソン」もうちょっと後に「刑事コロンボ」、まだまだあったけど、覚えていない。

 この間の町内会の保険の問題では、無数にこういう海外の犯罪捜査や法廷での裁判の話を見てきた目で見て、損害賠償を町内会が支払うケースなど、直感的にありえないと思った。

 意図的に犯罪を犯した個人の責任でさえ、公正な手続きを経て得られた明確な証拠が無ければ起訴もできない。ましてや過失責任も含めて、ある人間への有罪を勝ち取るには大変なプロセスがあり、動機に始まり、手段、時間、その他事実のつじつまが合うまで実証していく努力が要る。

 ましてや、仮にそれが町内会という組織となれば、それを立証するのがどれだけ困難な話か。大体、営利を追求して利益がどこかと対立するような組織ではない。善意のボランティア団体なのである。どんな事故のシナリオを書けば責任の存在が立証でき、膨大な責任を追及されることになるのか、何十年とミステリー漬けで生きてきた私にも全く見当がつかない。

 そんな非現実的なケースに備えるよりも、まずは起こりうる事故に対する責任を負わされないようにする方が先だろう。被害を生じさせないこと、また起こった被害は拡大させないような対策を講じることが重要だと思う。責任を問われる時、必ずキイになるのは「予見可能性」とその対策の有無なのである。どうしてそこがわからないのか、私には信じがたいほどの想像力の欠如と映る。



 今回、この町内会でのたった一つの行事としての「餅つき大会」に当たり、私は救急箱の設置の提案と、特に高齢者に多い餅の詰まらせ事故に備えて充電式の掃除機を持ち込んだ。
 「賠償保険金を増やすより先に、予測可能なリスクに備えよ」ということを、身をもって示したつもりである。
 幸い、熱湯の運搬中のやけど、餅の処理中の切り傷、子供の転倒、色々と可能性はあったけれど、全く事故は起こらずに終了できた。それが何よりであったが、もし、起きた時に誰がどのように対応するのか、もっと皆が知恵を出し合って備えるべきだったと思うが、私以外の殆どの役員が、お金以外に考えつかなかったということに、一種の「あさましさ」を感じるのは私だけだろうか?


 
 

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